2011年7月12日火曜日

楽しさという道「アメリカザリガニのキカイノカラダ」

キカイノカラダは、かつてDVD雑誌ファミ通ウェーブにて10年もの間掲載されていたゲームバラエティ番組です。
テレビゲーム大好き平井さんとテレビゲーム不得意柳原さんのコンビ「アメリカザリガニ」と(当時)ADのキム、OZUMA、たまにファミ通編集者が、最新ゲームに挑戦するという内容なのですが、いかにテレビゲームを笑いに楽しく変換するかという部分に主眼が置かれた番組でした。
時にテレビゲームでコンビの今後を相談されたり、テレビゲームで柳原さんが平井さんにどっきりにまんまとひっかけられたり、テレビゲームで内容に全く関係ない不動産コントを展開したり……。
だからゲームの内容を理解しなくてはいけないとかクリアを目指すということは一切ありません。
ゲームが理解できなくても趣味でなくても差し支えなく楽しめるというのがこの番組の特徴でした。
ゲームバラエティでありながらこの番組でゲームは主役ではありません。
あくまでもゲームは手段でしかありません。
しかし、その楽しさを生み出しているのは間違いなくテレビゲームであり、逆説的にテレビゲームの楽しさというものを伝えているのです。
実は、テレビゲームをテレビバラエティに正確に落とし込む作業というのは、案外出来ることではありません。
他人がしているゲームをただ見ているだけというのは楽しくないというのと、全く一緒のことが起きるです。
有野さんが活躍しDVDが大ヒットとなったゲームセンターCXとは大きく趣きを異なる番組でしたが、間違いなくゲームの楽しさを伝える一翼を担った番組でありました。