2011年7月28日木曜日

事実を照らし出す「時代劇法廷」

もし現代に歴史上の有名人が現れたら、その有名人の功罪は罪に問えるのでしょうか?
渡辺いっけいさん演じる時代劇検察官が、被告になった歴史上の人物を追い詰めるという法廷劇の形を取りながら、時にスリリングに時にユーモラスに事実を検証し探っていく。
時代劇チャンネルの独自番組「時代劇法廷」はそんな番組です。
検察官である以上時代劇検察官は被告の有罪を勝ち取ろうとするのですが、かならずしも現実は検察官に有利には働いてくれません。
はたして時代劇検察官はどう判断するのか?
その中での葛藤、一筋縄ではいかない歴史上の人物たちとの攻防など、ドラマとして見てもとても面白いのです。
私は最初この番組は今の常識感覚を歴史に持ち込むものなのだろうか?と思ったのですが、そうではありません。
重要なのは物証であり証言であり、裏付けの無い歴史はロマンスである!
と、この番組はクールに語ります。
そして番組ラストには必ず判決が下されるのですが、それだけに終わらない問いかけがそこにはありました。
歴史とは常に変わっていく生き物だということ感じさせる番組です。