かつて、NHKには「ウルトラアイ」という事象を司会の山川静夫アナが体を張って科学的に検証する番組がありました。
ある時はスズメバチに立ち向かい、ある時は蚊に刺されて科学を分かりやすく見せようとした山川アナの奮闘は今数多くある科学バラエティの先駆けだったと思います。
そして、NHKの科学番組は名前を替えて受け継がれていきましたが、出演者が行動で魅せるという部分は徐々に失われていったように感じます。
しかし、その正統後継者とも言える番組がついに登場した!と感じたのが
「すイエんサー」でした。
すイエんサーは、NHKEテレで放送されている身近な疑問をすイエんサーガールズが自ら行動によって答えを見つけていくという教育番組です。
番組は様々な先生を配置してヒントを出すということはしますが、基本的にはすイエんサーガールズをほったらかしにします。
何度も失敗しながら答えにすイエんサーガールズがたどり着く様子というのは言葉で言うほど簡単ではありません……。
時に歯がゆかったりします。
しかしだからこそ、説得力を持ち科学的裏づけが確かなものとして視聴者に伝わってくる。
見ごたえがあるんです。
シンプルですが、すイエんサーガールズの悪戦苦闘しながらも頑張る姿をぜひ見てみてください。
2011年5月31日火曜日
2011年5月17日火曜日
ついて行けても行かなくても笑えるハイスピード「ウーマンラッシュアワー」
ウーマンラッシューアワーは大阪を拠点に活躍するボケ担当村本大輔さんとツッコミ担当中川パラダイスさんの若手漫才コンビです。
M-1グランプリで話題になった非常に間の多い「スリムクラブのネタなら2分で言い切る」とは村本さんの弁です。
一度も噛まずに台詞をしゃべり続ける姿は驚異的ですらあります。
その中身のくだらなさは長さと反比例して中身が無く、もう本当にどーしょうもうないの一点につきます。
一方で聞いていると、何を言っているのか正直ついていけないこともあると思うのですが、ついていけなくてもいいのです!
その速いテンポこそこのコンビの最大の武器であり、流れそのものを楽しんでしまえばいいのです。
またテンポが高まることで熱量が高まり、細かいことを一気に押し切ってしまうパワーは本当に素晴らしいです。
また、中川さんのもてないであろう女子の演じ方もその早口をしっかりと受け止めるような完璧ぶりで、本当に笑わせてくれます。
第32回ABCお笑い新人グランプリでは、その漫才が大きく評価され優勝にあたる最優秀新人賞を獲得。
早く全国区になって欲しいコンビの一組です。
M-1グランプリで話題になった非常に間の多い「スリムクラブのネタなら2分で言い切る」とは村本さんの弁です。
一度も噛まずに台詞をしゃべり続ける姿は驚異的ですらあります。
その中身のくだらなさは長さと反比例して中身が無く、もう本当にどーしょうもうないの一点につきます。
一方で聞いていると、何を言っているのか正直ついていけないこともあると思うのですが、ついていけなくてもいいのです!
その速いテンポこそこのコンビの最大の武器であり、流れそのものを楽しんでしまえばいいのです。
またテンポが高まることで熱量が高まり、細かいことを一気に押し切ってしまうパワーは本当に素晴らしいです。
また、中川さんのもてないであろう女子の演じ方もその早口をしっかりと受け止めるような完璧ぶりで、本当に笑わせてくれます。
第32回ABCお笑い新人グランプリでは、その漫才が大きく評価され優勝にあたる最優秀新人賞を獲得。
早く全国区になって欲しいコンビの一組です。
2011年5月10日火曜日
暴走するナレーションの破壊力「シルシルミシル」
テレビ番組でタイアップ物が多くなりましたが、テレビ朝日系バラエティ番組「シルシルミシル」はその先駆けと言っていいかもしれません。
しかし、シルシルミシルは現在その他のタイアップモノとは違うとんでもない進化を遂げています。
それはナレーションがバカリズム+作家さんで番組の独自の意思を持ち始めているということです。
ある時は進行のくりぃむしちゅーの上田さんを勝手に極悪人に仕立て上げ、あるときは会社の現場に勝手に不信感を抱き、ある時は会社に子どもの夢を守れと言ってプレゼントを強要し、ある時は働く社員さんを無理がある例えに当てはめて褒め、ある時は会社の可愛い社員を「僕の〇〇さんに手を出すな!」と勝手に片思い。
見ていてひどく呆れることうけあいです。
とにかく別人格としてナレーションの範囲を逸脱して暴れまくっているのです。
もはや、この番組はくりぃむしちゅーの番組ではなく、このナレーションが主役を張っているといっていい形となっているのです。
しかし、この破壊的ナレーションがあることで会社を一方的に褒めたりせず、ある程度の距離を保つことになっているのです。
この絶妙のバランスこそがシルシルミシルの一番の魅力と言っていいのかもしれません。
しかし、シルシルミシルは現在その他のタイアップモノとは違うとんでもない進化を遂げています。
それはナレーションがバカリズム+作家さんで番組の独自の意思を持ち始めているということです。
ある時は進行のくりぃむしちゅーの上田さんを勝手に極悪人に仕立て上げ、あるときは会社の現場に勝手に不信感を抱き、ある時は会社に子どもの夢を守れと言ってプレゼントを強要し、ある時は働く社員さんを無理がある例えに当てはめて褒め、ある時は会社の可愛い社員を「僕の〇〇さんに手を出すな!」と勝手に片思い。
見ていてひどく呆れることうけあいです。
とにかく別人格としてナレーションの範囲を逸脱して暴れまくっているのです。
もはや、この番組はくりぃむしちゅーの番組ではなく、このナレーションが主役を張っているといっていい形となっているのです。
しかし、この破壊的ナレーションがあることで会社を一方的に褒めたりせず、ある程度の距離を保つことになっているのです。
この絶妙のバランスこそがシルシルミシルの一番の魅力と言っていいのかもしれません。
2011年5月6日金曜日
全てを笑いに分解する男「バカリズム」
ピン芸人「バカリズム」ほど、全てを笑いにとことん分解してしまう人はいないと思います。
ある時は「花嫁」を。ある時は「贈る言葉」を。ある時は「都道府県」を。
ある時は「漢字」を。そしてある時は「ナレーション」を……。
変えるのではなく分解する。その表現こそバカリズムには合っている気がして仕方ありません。
分解する作業というのは「好き」が行き過ぎた行為だと私は思います。
普通に好きな人に分解という行為はもったいなくて出来ない。
普通に嫌いな人に分解という行為はあまりに面倒くさい。
しかし、好き過ぎる人は分解してまで対象の全てを知りたいと願う。
とてもクールな印象を受ける人ですが、「笑い」に対しては熱く武闘派だとかつて共同生活を共にしていたバナナマン日村さんは語っています。
「お笑い」がとても好き過ぎるのでしょう。
ピン芸人日本一を決めるR-1ぐらんぷりに何度も決勝に残りながら、どうにも本気で優勝を取りにいけないのも好き過ぎるからかもしれません。
好き過ぎて1周しているのが「バカリズム」なのではないかと思うのです。
よろしければ投票お願いします。
ある時は「花嫁」を。ある時は「贈る言葉」を。ある時は「都道府県」を。
ある時は「漢字」を。そしてある時は「ナレーション」を……。
変えるのではなく分解する。その表現こそバカリズムには合っている気がして仕方ありません。
分解する作業というのは「好き」が行き過ぎた行為だと私は思います。
普通に好きな人に分解という行為はもったいなくて出来ない。
普通に嫌いな人に分解という行為はあまりに面倒くさい。
しかし、好き過ぎる人は分解してまで対象の全てを知りたいと願う。
とてもクールな印象を受ける人ですが、「笑い」に対しては熱く武闘派だとかつて共同生活を共にしていたバナナマン日村さんは語っています。
「お笑い」がとても好き過ぎるのでしょう。
ピン芸人日本一を決めるR-1ぐらんぷりに何度も決勝に残りながら、どうにも本気で優勝を取りにいけないのも好き過ぎるからかもしれません。
好き過ぎて1周しているのが「バカリズム」なのではないかと思うのです。
よろしければ投票お願いします。
2011年5月4日水曜日
審判を下すカタルシス「キングコングのあるコトないコト」
メ~テレ(NBN)製作「キングコングのあるコトないコト」は、ちまたにあふれる情報の本当か嘘かを楽しく検証するバラエティ番組です。
まず毎回設けられたテーマに沿った意外なエピソードや秘話をキングコングやゲストが披露します。
そして後半、スタッフルームのリサーチャー達の調査によってその情報の真偽がはっきりと下されるのです。
その結果によって時に喜んだり、時に驚いたり、時に落ち込む出演者達の反応がとても面白いのです。
情報化社会によって、この世の中には数え切れないほどの情報があふれることになりました。
にもかかわらず、その真偽をはっきりさせないまま通り過ぎてしまうことがとかく世の中は多いです。
「あるコトないコト」はそんな中でその曖昧にさせておいた部分に目をつけた、とても面白い番組だと私は思いました。
知識の量を競おうとして数々のクイズ番組が誕生し、知識の実用化をうたって健康番組が誕生し、無駄知識を感心させる番組としてトリビアの泉が誕生し、そして知識を検証するバラエティとして「あるコトないコト」が生まれたというのは興味深いです。
知識を検証するということを番組でエンターティメントとして昇華させるにまでテレビは成長したということを私は実感するのです。
よろしければ投票お願いします。
まず毎回設けられたテーマに沿った意外なエピソードや秘話をキングコングやゲストが披露します。
そして後半、スタッフルームのリサーチャー達の調査によってその情報の真偽がはっきりと下されるのです。
その結果によって時に喜んだり、時に驚いたり、時に落ち込む出演者達の反応がとても面白いのです。
情報化社会によって、この世の中には数え切れないほどの情報があふれることになりました。
にもかかわらず、その真偽をはっきりさせないまま通り過ぎてしまうことがとかく世の中は多いです。
「あるコトないコト」はそんな中でその曖昧にさせておいた部分に目をつけた、とても面白い番組だと私は思いました。
知識の量を競おうとして数々のクイズ番組が誕生し、知識の実用化をうたって健康番組が誕生し、無駄知識を感心させる番組としてトリビアの泉が誕生し、そして知識を検証するバラエティとして「あるコトないコト」が生まれたというのは興味深いです。
知識を検証するということを番組でエンターティメントとして昇華させるにまでテレビは成長したということを私は実感するのです。
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