2011年2月15日火曜日

苦労の王道を往く者「パンクブーブー」

M-1グランプリ2009を優勝した漫才コンビパンクブーブーが好きです。
初めてみたのは私はフジの「爆笑レッドカーペット」でした。
「命乞い」というネタだったのですが、ボケの哲夫さんが繰り出す奇想天外な命乞いの言葉、それに翻弄されるツッコミ黒瀬君のキレっぷりにいっぺんに魅了されてしまったのでした。
レッドカーペットは従来のネタより更に短いショートネタを主眼に置いている為、キャラクターの強いコンビなどが印象に残る傾向が強いのですが、彼らは正統派の漫才で見事レッドカーペット賞を初登場で貰ったのです。
その後NHK爆笑オンエアバトルで大活躍しているコンビと知って、追いかけるようになったのですが、このコンビは一言でいえば「苦労の王道を往く者」
楽な道をどういう訳かこのコンビは決して取らないのです。
元々別々のコンビで福岡吉本に所属していた彼らでしたが、あまりの薄給の苦しさから2人で一大決心をして上京。パンクブーブーを結成します。
しかし、東京では各事務所のオーデションを繰り返す日々。再び吉本に入り直すことになりますが、福岡吉本出身だったことから簡単には周囲に認められなかったようです。
オンエアバトルではオーバー500とまで呼ばれた強豪ながら、チャンピオン大会ではやりたいことを優先させてチャンスを棒に振り、そのツケがたたって不運も重なりついに無冠。
2009年についにM-1チャンピオンになりますが、芸能活動だけで食べられない苦労から解き放たれたがゆえに、それまで応援してくれていたファンが逆に離れたといいます。
2010年のM-1グランプリではチャンピオンの立場でありながら、再び挑戦することを表明しました。
ストレートで決勝に残ることは出来ませんでしたが、パンクブーブーは敗者復活から決勝へと勝ち上がりました。
しかし、その行動は沢山のバッシングを受けました。
それでも挑戦したいと思ったのは、M-1を挑戦できる10年を全て出場するという形で全うしたかったから。
また、その漫才スタイルは子供からお年寄りまで楽しめるものということを心がけており、そのネタはかなりの手間ひまをかけているのではないかと思われます。
漫才に対して愛を持つがゆえに楽を選ばないパンクブーブー
そんな姿勢が私は好きです。
彼らの往く道はこれからも辛いものに違いありません。
それでも、いばらの道を往く彼らをこれからもずっと応援したいと私は思っています。