1分間という時間で芸人さんがショートネタを披露する番組。
それがフジテレビ系「爆笑!レッドカーペット」でした。
生みの親の一人吉田正樹さんはこういいました。
「レッドカーペットは楽市楽座である」と。
楽市楽座とは「戦国時代から近世初期に、戦国大名が城下町を繁栄させるためにとった商業政策。それまでの座商人の特権廃止や市場税の廃止、また、座そのものの廃止によって、新興商人の自由営業を許したもの」というシステムです。
レッドカーペットには上も下もありませんでした。
横一線に並んだ若手芸人達が芸を披露し、面白かった芸人は一夜にしてスターになるというドラマチックさは沢山の人の注目を集めました。
無論反響が大きければそれだけ批判も受けました。
スターの粗製濫造。芸人さんの商品化。長い時間の芸を無視し1分しか耐えられない芸しか生んでいないなど……。
正の部分があれば負の部分があるのは当然だと思います。
しかし、あの番組があったことで沢山の芸人さんを私は知ることが出来ました。
沢山の人が「こんな芸人さんがいるんだ」と知ったと思います。
そのことではレッドカーペットは多大な功績を残したと思います。
そこでしか味わえなかった自由な雰囲気、司会の今田さんの愛あるツッコミなど、私は今でも思い出します。
いつかまた再会できる日を願って……。