ドラゴンクエストシリーズ第4作目「ドラゴンクエストⅣ」は史上初のオムニバス仕立ての作品でした。
これが当時発売時期の延長に告ぐ延長も相まって、かなり批判を受けたように記憶しています。
なにせ主人公でなかなかプレイすることが出来ないのですから!(リメイク版では序章がありプレイできる)
しかし、後にトルネコが他のゲームの主役として独立するなど、それぞれのキャラクターはかなり魅力的だったのではないでしょうか。
多くの人に慕われながら不器用生き方しか出来ないライアン。人間になりたい願いを持つモンスターホイミン。姫として生まれても姫という生き方に縛られたくないアリーナ。それに振り回されつつ認めているブライとクリフト。家庭と自分の夢のために揺れながら生きるトルネコ。父の復讐を誓うマーニャ・ミネア姉妹。そして勇者に立ちはだかる敵のボスも裏で事情を抱えているという。
敵を倒して終わりではないという複雑な物語がありました。
子供ながら人生って単純じゃないと思わされたのでした。
その陰影がこのドラゴンクエストⅣの独特な魅力につながっているのではないでしょうか。