2011年4月2日土曜日

意味の無いことに挑んだ「トリビアの泉」

一大ブームを呼んだフジテレビ系バラエティ番組「トリビアの泉」が好きでした。
実用性のある情報番組が隆盛を誇っていた当時に「トリビア=ムダ知識」を大真面目に宣言して検証するという異色さにしびれました。
世の中への一種のカウンターパンチだったと思うのです。
高橋克美・八嶋智人というダメな上司と出来のいい部下という設定の司会も面白かったですし、中江真司さんのナレーションと間は笑いをとる上で絶妙も絶妙、本来ならクイズ番組になるところを「へぇ」ボタンという発明によってムダ知識を味わうという新しさも目を引きました。(タモリさんの途中加入は賛否ありましたが、雰囲気を壊すようなことはしていなかったと思います)
本当に役に立たないことだらけでしたが、「実用かどうかが問題ではないのだ」という知ることの楽しさがそこにはありました。
「トリビアの泉」自体かなりの手間をかけた番組で、週間放送という形の負担にスタッフが耐えられず幕を下ろしましたが、今もムダ知識を「トリビア」と言ったり、ボタンを叩いて点数を表したり、ムダ知識をゆっくりテロップに出してみたり、未だにバラエティのところどころに「トリビアの泉」のカケラを感じます。
それだけ「トリビアの泉」の影響力は絶大だったのだと今もなお思うのです。