タモリさんによる街歩きNHK系番組「ブラタモリ」が好きです。
タモリさんが久保田アナと共に歩きながら街の歴史や様々な文化を探っていく番組なのですが、開始当初はテレビ朝日系バラエティ「タモリ倶楽部」との類似性を言われたりしました。
確かにこの2つの番組は似ています。
しかし、この二つの番組には「遊ぶ」ことと「聞く」ことの違いがあるように私は考えています。
「タモリ倶楽部」は事象を「遊ぶ」のに対し、「ブラタモリ」はとにかく事象を「聞く」ことに特化しているのです。
これはタモリさんという人がたえず一歩引く天才であり、様々な人から「聞く」ことが本当に上手い人だからなのでしょう。
この番組でのタモリさんは本当に「聞いて」います。
そしてタモリさんのフィルターを通すととても理解しやすい。
とにかく聞いて聞きまくることで様々な歴史・文化が浮かび上がり、それが番組の個性を形作っていっているのです。
もともとタモリさんは前面に出てくる人ではありませんが、その引いて聞くということ自体が「個性」になっていると評したのは爆笑問題の太田さんでした。
考えれば考えるほど、タモリさんが浮かび上がってくる「ブラタモリ」は、タモリさんの「聞く」個性にピッタリと符合した番組なのかもしれません。